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血を吐いて抗す

 世にも不細工な女子高生が私の前を歩いていて、どういうわけか尻のあたり、スカートをまくり上げた。何事が起きているのだと目を丸くすると、その女子高生はどれが目鼻かも判然とせぬじゃがいも面でこちらを振り向いて、あろうことかとても嫌そうな顔をした。アドルフヒトラーがこういう人間を見かけたらきっと列車に乗せたがったはずである。


 今年も帝国劇場にて細雪が上演される。十月だからまだ先の話ではあるがおそらく私はこれを観に行く。ところでブログを遡ってみると三年前のまさに今日、細雪を観に行ったのですと、そんな感想を私はしたためていた。三年前といえば谷崎潤一郎の世界に溺れるあまり破綻をきたして、不安を未来へ先送りすることを助ける禁断の錠剤とピンクローターに依存していた時分、あれからもうそんなに経ったのかと隔世の感を禁じ得ない。その間、私はずいぶん禿げた。いきおいそのままブログをざらりと眺めてみると、随所に今の私よりも練られた言い回しが散見できて、文学一所懸命の可憐な姿を確かにみた。


 当時の舞台細雪の雪子役は壇れいだった。今年は水野真紀である。両者を並べてみるに壇れいのほうが役者としては格上だろうが、より雪子らしいのは僅差で水野真紀か。いずれにせよ雪子にしては両者ともに老けていて、そういえば思い出してきたが細雪の舞台そのものは役者にかかわらず構成が面白くなかった。じじばばあに向けられているから悪しきディフォルメが盛んというか、作りぜんたい粗めで、特にユーモアの手法が甘かったのを覚えている。にもかかわらず何故私が二度目の細雪を味わおうとしているか。それというのは当時、私には彼女がいた。一方で揺るぎない完璧の本命はほかにいて、そのディープインパクトと一緒に観劇したがため忘れ難くなっていて、そのメイショウサムソンが再び私を誘ったとなれば、もはや断る理由などないのである。


 

 

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