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  • 2015.10.23 Friday
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あすなろ味噌

「明日は檜になろう!」


 あすなろという言葉の大和らしい柔らかな響きに、藤井フミヤの歌声が遠く聞こえて九十年代。不況不況と云いつつも、一般中学生がエアーマックスを買うだけの購買力が、あの頃の日本にはまだあった。私は木材を触っているのであすなろがヒバという檜(ヒノキ)科の材であることを知っている。属する業種によって頭に詰まる知識は千差万別、そうしていかなるプログラミング言語も解さない大人に育ったが、願わくば後者になりたかった。


 私はあすなろを、ヒバを許さない。ヒバがあすなろと呼ばれる説の中には、『あす(はひのきに)なろ(う)』などというものがあって、これはいかにも情けない話であり、ヒバのおかま根性をよく表している。ヒバには、ヒノキチオールという成分が極めて豊富に含まれていて、その量はヒノキ以上である。ヒノキチオールさえふんだんならばヒノキになれる……、ヒノキらしくあろうと努めるあまり、本家以上にヒノキらしくなってしまった。これは、いい女になりたいのに、ちんぽぶら下がる胸毛まみれの怪男児として生まれてしまったおかまの悩みとそれのもたらす結果に等しい。職業おかまは、女以上に女らしくありたくて、女の腐ったような部分ばかりを取り込んで、挙句、ぜんぜん男にしか見えないのだが、とりとめもなくうるせえところと独我的なナルシシズムは女以上という屑と化す。女を女たらしめているのは永劫おかまの獲得できぬ天賦、つまり出産可能な私という少なくとも男が夢にも考えない一つの性質による。たとえ不妊体質であれ「女なんだから普通は産めるはずなのに」という前提からその悩みが出発しているだけ、産めるはずのない男とは悩みの質が根本的に違う。ヒバもおかま芸人も、己の限界を見知らねばならぬ。
 

 昨日、私は味噌のふんだんに詰まった北海道の蟹を喰った。隣で蟹を吸う人間が私に云う。


「みろ、えらい味噌の量だ。お前よりも賢い蟹だわな、ガハハ」


 私は手近に飾ってあった水牛の角で殴打したい気持ちをようよう堪えて、


「蟹味噌は脳味噌じゃないですよ、脊椎動物でいうところの肝臓と膵臓ですよ、これを脳味噌とか云っちゃうんですか、へぇ、貴方はそういう人か」


 テーブルの下でwikipediaのカニミソ頁をちらちらと見ながら、威張った。端折るが、蟹味噌もおかま芸人みたいなものだ。是非行間を読み取って欲しい。
 

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  • 2015.10.23 Friday
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  • 00:11
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コメント
要約すると
あすなろ<ひのき<ひば
ということなんですね。
女らしさ的に言えば。私は女性に生まれましたが、最近、年をとり、だんだんとあすなろに退化してきています。

それにしても、行間をよみとってみてわかったことは、ipadまたはスマートフォンを買えということですね!
いつまでもウィルコム使ってんじゃねぇということなんですね!
最近のウィルコムは佐々木ののぞちゃんですよ!!
馬鹿にしちゃいかんのです!!
あ、ウィルコムは店屋物がいいわ。あと馬におなり。
  • なおみ
  • 2011/07/01 12:46 PM
なおみ様

要約すればまさしくそういうことです。僕のまわりではウィルコム使いが後にも先にもなおみ様しか見えてこないのですが、田舎には許されない選択肢ですから持っているだけで進取的なイメージです。あす(はウィルコムに)なろ(う)
  • 本人
  • 2011/07/01 11:09 PM
どむ様

文体からなにやらすでにジェンダーの不均衡が滲み出ています。ヒバは腐りにくいのが特性で、北米ではcedarと呼ばれますが、広く建材用途に用いられます。らしい。
  • 本人
  • 2011/07/01 11:17 PM
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