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  • 2015.10.23 Friday
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ロナウドとヒョードル

 ロナウドが引退するという。バルセロナ-インテル時代のロナウドの活躍は、スポーツであんなに度肝抜かれたのはエル・ヒガンテ以来というくらい浮き世を離れたショーだった。ネスタやテュラムなど当時最高峰のバックがみな、こけた。独り倍速でサッカーしていた。二度の大怪我を経てキレはかなり落ちたものの、それでも瞬間的なスピードと左右両脚から放たれる怪物じみたシュート精度で頂点に君臨し続けた。


 バルサ時代の自分の次に素晴らしいフォワードという皮肉なレアル時代こそがロナウドの喜劇であり悲劇であるというか、ファンとしては、いつかまたあのロナウドを観ることができるのか? 世界最高のストライカーは確かに今もってロナウドだが、本当のロナウドはこんなものじゃないんだ……、そんな期待を抱き続けた数年間だった。晩年は脅威の大肥満ストライカーに化けてしまい運動量も家猫以下になってしまったが、それでもブラジル国内リーグでは最後まで点を獲っていたのだから、こんな天才は私の存命中に再び出現してくれるかも怪しい。


 ロナウド-リバウド-デニウソンの三人が躍動するブラジル代表は、本当に幸福なサッカー体験だった。リバウドは、貧乏くさい顔つきやO脚の風体が冴えなかったのと、あまりに素晴らしいジダンという選手が比較的似たポジションにいたせいか風化が早くいまいち語り継がれていないのが、かわいそう。デニウソンについて言えるのは、色んな選手を見てきたけれどもドリブルだけをとりあげれば彼がいちばんうまい。


 ヒョードルもまた、引退するという。コマンドサンボを武器に、寝てよし立ってよし変幻自在のスタイルは、スポーツであんなに度肝抜かれたのはエル・ヒガンテとロナウド以来というくらい浮き世を離れたショーだった。思えばヒョードル人気が未だ日本国内できわまっていた時分、かの有名な永田戦後の控え室に潜り込めたのは本当に幸運なことだった。試合後にもかかわらず完璧の無傷で、きれいな顔してるだろ、うそみたいだろ、それ、試合後なんだぜと、ロシア語で言えたらきっと私も出世した。


 全盛期に日本国外で多くの試合をこなさなかったヒョードルが実際のところどれほど強かったのかは今となっては不明だが、そうなってしまった原因は尋常でないファイトマネーと、ヒョードルの商品価値を敗北によっていたずらに落としたくなかった興行側の思惑、この二点にある。客に幻想を抱かせるには実力差のある小物を次々とあてて秒殺するのが手っ取り早い。星を売買する力士共は論外としても、欲しい結果ありきで恣意的なマッチメイクばかり続けるのもリング外の八百長と呼べなくもない。日本の格闘技がどことなくプロレス的な臭いを未だ持ち続けているのはこのあたりの、人工的に最強戦士を作り上げようとする部分に原因がある。K-1の魔裟斗ルールも今考えるとなかなか酷かった。


 世間的な需要はさておき、私にとっては各ジャンルの顔たる二人が抜けるので、何しろ感慨深い。


 

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  • 2015.10.23 Friday
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  • 01:18
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コメント
以前、岡田武史が何かの対談で興味深いことを云っていて、サッカーというのは最後にボールを手離すスポーツだ。日本人はボールを扱う技術や運動量、スピードはあるけどキックが下手だ。日本全体にキックをスポイルするような風潮がある云々。と、ルーニーを引き合いに出して語っていたのですが確かに頷けるんですよね。

ロナウドが晩年、動けなくなっても点が取れたのは単にキックの上手さが要因だったのだと思います。インパクトからして違う。イングランドの選手なんか見ても体の構造や筋力だけでは片付けられないキックに対する意識の違いというものを感じます。これは責任を持ちたがらない日本の国民性に起因するものですから日本サッカー界ここしばらくの課題はその辺にあると断言しても良いくらいで、ロナウドは日本で金稼ぎするべきだ。見たい。

ジダン、マルディーニ、ロナウド、とある時代を創った怪物達が引退してゆくのは少し寂しいものがあります。後は山本昌に期待しましょう。
  • スコラリ
  • 2011/02/15 8:02 AM
スコラリ様

キックの上手さは、日本人は足の甲が云々あるいは筋力の差異が云々と昔から内輪で諦めていて、永劫外国人には及ばないといった雰囲気がありました。が、言い訳臭い。本田もまたインパクトがワールドクラスであの精度こそが彼の評価の少なからずですから、意識といわれると確かに構造よりもそこが本質なんだという気がします。ロナウドとロベカルがセットで来てくれたら実に面白いのですが、最近のJは海外大物が減っているので良くいえば堅実、悪くいえば地味の感があります。

野球のことはよくわからないのですが、こんど北海道に行く時には僕の赤スライデッキ(マジック第5版)を持参します。

  • 本人
  • 2011/02/16 1:54 AM
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