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裸で何が悪い

 裸で何が悪いとくさなぎつよしが放言した。酒に酔って人はようやく本音を吐露する。


 性的なものをすべて隠蔽しようとする現代社会は、全裸を認めない。けれども全裸は悪いことではない。むしろ人は裸を欲している。たとえば男。裸の女を求めるほか、どんな楽しみが人生にあろう。女は知らぬ。たまに、セックスに際してこちら着衣のまま貫徹しようものなら途端にふてくされるような女がいるが、あれは全裸が好きというのではない。「私だけ脱いで貴方が脱がないのはズルい」の如きは全く愛情不信声明に他ならぬ。であるから「よしわかった、金輪際俺は服を着ぬ、街中でも着ぬ。だからお前も従いたまえ、市中全裸で徘徊したまえ。お前だけ脱がずにいるは卑怯だ、何よりお前の唱える正義に自ずから反しているではないか…」など弁じたところで、それとこれとは話が違うと反論してくる。裸の好き嫌いに始まった議論ではあるけれど、結局のところ私を好きなの嫌いなの、万事これに尽きるのよ、というわけである。男は口の中でもごもごとするばかり、身振り手振りで察してくれろとはさすがに手前勝手に過ぎるけれども、恫喝されたら逆らえぬのが男の気立ての良さでもあり意気地のなさでもある、兎に角この女からの罵詈雑言を浴びるだけ浴び謝るだけ謝り、帰宅後、女の気も晴れて万事仲直りと思わせた頃に、男の大喝一声、呆気にとられた女を尻目に劇的な速度で別れに持ち込む。恋愛の晩年は、斯様な意地悪の応酬に成り果てること往々である。そうして奈落に落とされた女は、なんで、わかんない、もう一度やり直したい、おかしいって、意味わかんない、ひどい、きもい、音痴、貧乏人、毛深すぎる、など折々に悪口を挿み自己正当性を保持しつつ嘆願するも、男はそのメールに微塵も心動かされることなく、家族と食卓を囲んでいる。のみならず、蜘蛛を殺さんとする祖母を制し手ずから逃がしてやり、己が高徳に感動すらしている始末なのである。そうして、女への優しさではなく蜘蛛救助により突如芽生えた愛護精神によって、メールにも慈悲深い言辞を連ねる。空いたほうの手では当然、鼻くそを穿っている。恋愛というのは、そういうものである。と、「裸は是か非か」の問題がいつの間にやら「私のこと好きなの」の話にすりかわっている。こうやって主題をするする横に横にずらしつ、とめどなく語るそれを指して「ガールズトーク」と呼ぶらしい。


 くさなぎに戻すと、別に裸になろうと法律に触れることさえ当人が気にせぬのなら構わないと自分は思うが、鳩山や和田アキ子がくさなぎを批判するや、気違いの様相で苦情をいれるファンには閉口である。ファン「あなた、くさなぎ君の何を知っているんですか?」


 こいつらは「裸は是か非か」という問いに対して、「くさなぎ君は悪い人ではない」と答えているのだから原爆並の愚かである。前述の論のすり替えに寸分違わぬ。起こっている事実を何ら直視していない。こういうわけのわからぬ倫理心を備える輩に限って、近所の公園で休む上半身裸の中年を性犯罪者などと決め付けて誰より早く通報するの如き差別主義者の素質を備えている。法治国家である以上は、万人は法のもとにおいて平等であらねばならぬのだ。但し、法律以外では平等でなくてよい。美女は優しくされ、醜男が足蹴にされることは、それだけでは法律に触れぬから、贔屓するのは自由である。が、その贔屓が法に触れることがあってはならぬ。


 であるから、くさなぎの罪を擁護するのであれば、裸に正義を認めねばならぬ。裸はいけないことと云うのなら、その時点でくさなぎを擁護してはならぬ。常識とか道徳とか、法律とか、そういうつまらぬものを信じるのならば、彼の人間性ではなく犯した行為を以って断罪せねばならぬ。ファン連中はそこらの覚悟全く欠如している。だからバカにされる。


 全裸になったことよりも三十をこえてなおアイドル、この現実のほうがくさなぎを苦しめているかしらん。

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  • 2015.10.23 Friday
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コメント
石原慎太郎のWスタンダードに呆れましたね。先日、都の水道局かどこかでワッペン云々問題が発生したときは、3000万円くらいの損害で関係者が処分されたのにもかかわらず、今回のクサナギについては、地デジのパンフやら何やらでの損害が出ることは明らか。そこを記者が突けば面白かったのに。目をバチバチさせて逆切れしたりして。あー愉快愉快。
  • morimorimorimorimorimorimori
  • 2009/04/27 10:36 AM
mori多乗様

テレビという広告から何からやたら金の動く分野にいて、またそこに生活を頼っている以上は、やっぱり今回のくさなぎの行為は本人にとり周囲にとりまずかった。裏切りみたいなものでした。裸が正しいかはどうあれ、アイドルなんぞは自我の滅却をこそ求められますから。偶像売りは本性をさらしてはいけない。しかし社会常識なる虚妄をこういう時ばかり都合よく利用するメディアはくさなぎに勝る糞です。彼等は世のダブルスタンダードを見事に体現している。

石原知事も結局、芸能というものを特別視しているのでしょう。それは芸能テレビ広告の備える力を恐れてのことでありましょう。圧力も当然ありましょう。いずれにせよ、強きを助け弱きをくじくは歴史を眺めても施政の基本です。石原は、典型的な統治者ですね。
  • 本人
  • 2009/04/27 8:35 PM
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