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  • 2015.10.23 Friday
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猫木氏ブログをやめる④

「大分疲れているみたいですね。何かありましたか」
猫――先週は祖母の緊急手術から何からの用事のために静岡へ帰っていたんだ。で、週末には久々のスポーツをした。疲労が半端じゃない。
「スポーツなんかするんですか。色白剛毛の肥満体が」
猫――するよ。昨日はテニス、ビリヤード、釣り、ゴルフ…。
「一杯やってますね」
猫――あとはボクシングとクレー射撃、ロデオもこなした。牛が速いんだこれが。
「?」
猫――まあ、wiiなんだけどさ。
「ばかみたい。スポーツじゃないですよ」
猫――いやいやこれがスポーツなんだよ。欧米ではwiiのやり過ぎに注意なんて警告が出ているくらいだからな。見くびっていたけどさ、wiiは凄いよ。パーティーゲームの王者だ。おかげで腕パンパン。今日はマッサージに行っちゃった。
「またいつかみたいにピンサロですか」
猫――普通のアロマめいたエステだ。そういえばあの女性もマッサージ大好きだったなと思って、真似してみた。
「しつこくなってきましたね、それ。で、どうでしたか」
猫――割と若い女性が揉み手でさ、それはいいんだがちょっと下手糞だったな。揉み返しで筋肉痛が倍加した。しかもなんだかんだ1万5千円だぜ、高いよ。
「高いですね」
猫――女性客もちらほらいるようなごく普通のマッサージ店だったんだが、揉まれているうちに男性自身がグングンとしてきてだな、その場で口説き落として性処理をさせたんだ。それ自体は無料でやってくれたんだけど延長料金をとられて。遅漏なんだよな、元来からしてが。
「そんなことって出来るんですか?」
猫――出来たよ。スカートもじゃんじゃんめくったよね。下着は青かった。
「地球みたいに言わないで下さい」
猫――ああいうところの人ってあからさまな嘘を言うんだよな。細いですねとか。
「言われたんですか」
猫――こんなキューピー体型、細いはずがないんだがな。あんまり褒め上手なものだから、五七調で口説いてみたりもしてね。
「落ちましたか」
猫――笑っていたな。散文的に。
「ハイロウズ」
猫――そう。しかし韻文的に笑ってこそ粋だとは思わないか。
「韻文って何ですか」
猫――韻文というのはまあ、五七調だよ。対にあるのが散文で、形式にとらわれない普通の文章のことを指す。昔は詩にせよ何にせよ五七調が多かったんだ。日本語のリズムと言ってもよい。すっかり廃れたけどな。韻文的に笑って欲しかったというのはつまり五七調には五七調で返してくれたら良かったのにというじじいの願望だ。あ、ちょっと。
「何ですか?」
猫――いや、今金玉の裏の匂いを嗅いでみたんだが、甘ったるい。オイルが残っているんだろうな、しっとりしているよ。
「そんなこと説明しないでください」
猫――もうすぐクリスマスだ。
「去年は何をしていましたか」
猫――ブログを読み返す限り、イヴには飼い犬のことを論じ、当日には形骸化した結婚式に関する批判を展開している。日中のことは覚えていないが何もなかったはずだ。
「かわいそう」
猫――しかし今年は予定がある。
「あの女性?」
猫――そんなわけがない。が、美人の等級で話せば相当に高くある。勉学にも前向きで、頭の回りも悪くない。ただ、
「ただ」
猫――腕にパワーストーンをはめているんだよな。これがどう出るかだよな。
「パワーストーンて何?」
猫――よくエロ本なんかにのっているだろう。バスタブに万札が敷き詰められていて、それに不細工の男が埋もれているやつ。短小早漏でニートのデブだった僕ですが、この石のおかげで宝くじには当たるわIT企業の社長になるわで女のコにもモテモテ、チンコが皮を破ってムキムキになる一方体重は30キロ減、ベルトの穴も追いつきませんとかいう。
「それはいけてない」
猫――パワーストーンを装着している理由を聞いたところ、そういう運気の類いを求めているのではないらしいことは分かったんだけど、いずれにせよまずくてさ。
「どうまずいのでしょう」
猫――遠赤外線が、とか言うんだよ。俺は石のことなんか良く知らないけど、遠赤外線はないだろう。疑似科学だろうあんなものは。
「本人が信じているのならそれでいいじゃないですか」
猫――せっかく顔も服装も可愛らしいのに、パワーストーンをつけていたらその魅力も半減というかさ、マイナスに作用する小道具ってばからしくないか。
「変なところで神経質ですね、自分は顔も服装も汚らしいくせに」
猫――ただまあ逆を言えばパワーストーン娘だったからこそこちらの垂れる、餌なし欲望むき出しの釣り糸にもかかったというかね。こんな女性がこんな男をというところではある。ただ、パワーストーン…。別にいいんだけどさ、いややっぱり良くないな。災禍の根源となる予感がある。あれを好む精神性はきっとで俺と相容れない。もっとも、進展すればの話だが。
「あれだけ喚いていた例の女性から、心変わりしたのですか?」
猫――あだ名はスイッチ先生だからな。江崎教授な、江崎コロ助。こち亀だよ。
「今日はどうでもいいつまらない小ネタが多いですね」
猫――そうでもしなけりゃやっていられぬ時だってあるだろう。久々に高円寺に帰ってきて、たいへん切ないことがあったんだ。
「どうしたんですか」
猫――便所を流すアレあるだろ、あの銀のレバーみたいなやつ。あれがさ、戻り切らずに変な角度で固定されていたみたいで水がチョロチョロ出っぱなしになっていたんだよ。浸水害の如きには至らなかったが、水道料金がもったいない。水をそのままドブに捨てたようなものだよ。
「いや、喩えになっていませんよ。そのままじゃないですか」
猫――嫌なこと全部、水に流れてしまえばいいのに。
「うまくないですよ」
猫――まあ思い出を水泡に帰すようなことはしたくないがな。
「意味違いますよ」
猫――じゃあ何だって言うんだ!
「それを聞いているんですってば」


 もう少し続きます。

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